森のたて笛見つけた

 

――あら?向こうの方にいくつも穴が開いている木が見えませんか?ちょっと近づいてみましょう!

―わぁーーー。大きなたて笛が建ってるみたい!

――大きなたて笛!?


―そう見えませんか???

 

森を歩きながら森の変化に出会う瞬間があります。彼女とは昨年の秋から月一回のペースで森林散策カウンセリングを続け、秋から冬、冬から春へ、変わる季節のなかで、樹木の話をしたり、落ち葉の中で寝ころがったりその時々にゆったりと時間を過ごせるように心がけています。
そのなかで、五月の森は、緑の風の吹く一年でも超一級の素敵な季節です。
今月、森林散策カウンセリング中に出会った素敵なエピソードをおすそ分けします。

 

―1、2、3、・・・7,8。 8つも!!
まん丸い穴が、縦のラインで、綺麗に並んでる!!

――本当!綺麗に並んでますね。
昨年からさっきの道を歩いてましたけど、このたて笛に気づかなかったです。
今は、葉っぱがない時期だったから発見できたんですね。

―これは何の穴なんだろう?

――キツツキが開けた穴だと思います。子育て時期は、葉っぱを隠れ蓑にして、巣を守っていたんでしょうね。

―キツツキ!うゎーーー、生き物が生活していたんだ。それが、森の芸術作品になってる!

 

森を中で一緒に見たものを、「大きなたて笛」「森の芸術作品」「縦のライン」と表現する彼女の感性と豊かさに出会い、森がくれる「元気」をありがたいと感じ、こちらまでがうれしくなる時間です。

 

~森のメモ~
  1. キツツキは、「コゲラ」「アカゲラ」「アオゲラ」「クマゲラ」他、キツツキ目キツツキ科の種類を呼びます。営巣や食餌のために樹木に穴を空けますが、実は巣穴を掘ることができない鳥や小動物への巣穴としても提供しています。
  2. たて笛は、「カラマツ」という名の樹木です。マツ科カラマツ属、学名:Larix Kaempferi、 高木で主に東北南部~中部地方の冷温帯・亜高山帯に自生しています。